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Dailog - ダイログ -

ろうあ者や手話通訳、時には時事ネタも突っ込む20代の次世代手話通訳者×全コーダが書くブログ。基本週一更新予定。

【行事参加レポートVol.2-2】手話を広める知事の会設立イベント(午後)

引き続き、午後です。午後は手話言語フォーラムという形で行われました。

 

まず、支援団体の挨拶として、日本財団の理事長あいさつがありました。

「手話言語法」の必要性を改めて感じる、感じさせられるような講演でした。

あぁ、そうだなぁと感じさせられたところが常々ありましたが、特に感じさせられたのは、今の世の中が障害者にとって優しいと思えるようなまちづくりではないと感じました。

つまりどういうことかというと、例えばスロープを話に上げるなら、階段のあるところを削って、スロープを作る、つまり取ってつけたような形は、健常者に合わせることじゃないのかということだと思うのです。

障害を持った人が合わせる社会はやはりどうみてもどこかおかしいと思いますよね。

 

また、全国1788全自治体で手話言語法の制定に関して、法整備を求めるという主旨で答えを出したこと、これはやはり避けられない事実なのです。

 

そのあと、国会議員の皆様がたの挨拶がありました。名前は出しませんが、どこか意識が離れているような議員さんもいるなぁと心の中で感じてしまいました。

続いて、手話言語条例制定県である、群馬県や埼玉県、沖縄県、さらには神奈川県からの発表がありました。

どの県の担当者さんもおっしゃられていましたが、やはり「鳥取県には劣るが」という声が繰り返されていたのを強く印象づけます。やれることとやれないこと、やはりあるというよりも多いとは思いますが、それだけ鳥取県の施策は小さな一歩が大きいのだなと改めて感じさせられました。

条例制定はゴールではありません。広く県民に周知させて、理解を図ることが大事だと思います。そして、行政とともにやれることはやる、フィードバックして、よくないものは一緒に頑張っていい方向に持っていく。この繰り返しであると考えています。

もちろん条例制定を願うばかりです。願わくば全47都道府県、23の特別区、1718の自治体で条例制定されたら、この世の中は間違いなく大きく変わるものだと期待します。

 

その後、読売新聞大阪支社の編集委員さんによるミニ講演。

内容がすばらしく分かりやすかったところが印象深いと感じました。

特に、健常者と障害者を見立てて解説していたところ、二つのいわば社会が共存していくためには、お互いがお互いの弱点を理解しあって、お互いがお互いの使いやすい受け皿を作ればいいんだと話していて、さらに納得しました。障害をもったから、ではなく、障害がある人もない人も同じように文化を尊重していく、その一つに手話言語条例や法整備があるものだと感じました。

気がつけばという話にほかなりませんが、日本はまだデフリンピックの開催がありません。デフリンピックを日本で開催すれば日本国内は手話ばかりになって、政府もいいかげん目がさめるだろう、そういう話だったのですが。ちょっと考えてみました、という話から始まり、夏季大会は鳥取で、冬季大会は長野でやってみたらどうですかという話。こればかりは会場も笑いに包まれました。

 

それから、全国手話言語市区長会事務局長さんの話があり、取り組みについて説明がありました。

市区長さんからもやはり手話の魅力や文化の尊重があるという話が中心でした。広めなければならない。そう考えていますと話されている、その言葉には強い意思が隠されているなと感じました。

 

最後に、一般財団法人全日本ろうあ連盟石野理事長の総括があって、このフォーラムは締めくくられました。

予定時間よりも少しオーバーでしたが、限られた百数十名の手話関係者が集まったこのイベントは、決して無駄なものではなく、小さいようで大きい一歩でした。

手話言語法や手話言語条例は今の手話関係者にとって大切なものです。ですが、今だけの話ではありません。先輩方が築き上げた、そして否定され続けながらも必死に護り抜いた、いわば死んででも守りぬかなければいけない文化、言語です。

近頃、やっとわたしたちの願いどおり手話の魅力が、聴覚障害者や手話関係者のみならず、理解の域を超えて、知れ渡っています。その一歩が大きな差別是正へと結びつくものと確信しています。

大きな確信が、いつか革新に変わるように、これからも気を緩めず、運動を続けていくことが小さな努力であり、それが積み重なって、大きな努力として結びつく。その日を待ち続けて、共に取り組んでまいりたいと思いました。

 

福島県は、今まで「国の対応をみながら」という極めて消極的な対応を続けています。このことは前回でも書きましたが、今回この知事の会の名簿には記載されています。福島県の参加者としても、強く福島県の手話言語条例、まずは制定を願ってやみません。

 

大きな一歩は小さな一歩の積み重ねでもいいんです。最初の一歩が決して大きくないといけないなんてそんなのはありません。最初の目的地まで、みんなで舵を切っていきましょう。

 

(おわり)