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ろうあ者や手話通訳、時には時事ネタも突っ込む20代の次世代手話通訳者×全コーダが書くブログ。基本週一更新予定。

次世代活動とはなにか。僕なりに考えてみた。一の巻

前回の記事投稿が2020年のコロナ禍だったことを考えると、三日坊主ならぬ三年坊主ですね。本当に申し訳ありませんでした。

 

さて、久しぶりに投稿してみようと思ったのは、標記のとおりでして。

【!注意!】この先、批判と捉えかねない文面が出てきます。気分が悪くなりましたら、そっとページを閉じてください。

今から9年ほど前の話になりますが、当時18歳だった僕は、地元開催される「第47回全国手話通訳問題研究集会」に、全通研の会員にならないまま参加しました。そして、「U-35」の取り組みを知っていた僕は、集会2日目の諸会議の時間に行われた最後の「U-35のつどい」に恐る恐る足を運び、その様子を見ていたのでありました。

 

そして、翌年全通研会員になり、「第48回全国手話通訳問題研究集会」(三重・鈴鹿市)での「N-Actionのつどい」にも足を運び、その後半年後に開催された「第1回N-Action合宿」(大阪市)にも参加したのでありました。

 

全通研次世代活動委員会(通称N-Action委員会)が発足してから、再来年には10周年を迎えることになります。奇しくも、国内初のデフリンピックが開催される年に合わせたかのように、そのタイミングは重なったのでありました。

 

さて、本題ですが、この8年間僕は様々な次世代会員と交流を深めてきました。コロナ禍であっても、オンラインと言う武器を活用しながらその人脈という財産を増やしてきました。

当然ながらこの8年間に新たに全通研会員になって、一瞬でさえもU-35を知らない人も出てきた中、N-Action界隈は新旧の風が吹き、大きくその形を変えようとしています。

この8年間、全国委員会=全通研N-Action委員会の取り組みを受けて、支部単体でN-Actionを組織化する支部が増えました。その数は今年度時点で25/47と半分を超えています。

そして、その流れはいつしか「支部にもN-Action組織を!」という新しい風が吹き、支部として立ち上がることがいつしかゴールになりつつある風も吹いています。

 

全国委員会が立ち上がってまもなく、「N-Action(委員会)は青年部ではありません」や、「青年部と組織体系が別です」と、やたらと「青年部とは違う」ということを強調されたこともあり、全日本ろうあ連盟青年部の活動方針と、全通研N-Action委員会の活動方針は大きく異なったまま、活動連携を進めて8年が経過しました。

この間、我々N-Action世代は何ができたのだろうかと、毎日考えては答えを探しながら同じN-Actionと語り合ったりしています。

 

僕自身は、青年部とN-Action委員会の活動方針に違いがあることは否定はしません。ただ、少子高齢化の波を受けすぎている今、N-Action世代が個々で自力で活動を展開することは限界の域に達しているのは確実に事実であろうと認識しています。

青年部のかつてのフレーズは「ろうあ運動の学校」という、「新しい学校のリーダーズ」ならぬ「ろうあ運動という学校のリーダーズ」集団であったわけです。そして50年以上経った今、青年部で学び続けたろう青年たちは各地のろうあ運動の先頭集団に加わって、今のろうあ運動を牽引し続けているのは言うまでもありません。

その点において、N-Actionはどうでしょうか。委員会としては「活動支援」「育成」「拡大」を大きく掲げていますが、実際活動における実践現場が少なく(これは手話通訳現場ではなく、手話通訳者としてのろうあ運動や組織活動を指します)、「育成」や「拡大」に直結しているとは理解が及びません。

 

そういう意味においては今、N-Action委員会の立ち位置や活動規模、活動内容を大きく見直す転換期に到達していると感じています。そして、それを提言する機会も必要であると同時に、各地のN-Action世代の声を拾う機会も同時に確保していかなければならないと切に感じています。

 

先日、全通研NOW!!に、とある会議の報告が載りました。

関東ブロック組織担当者会議: 全通研NOW!!

正直一言申し上げると、「誤解を招きかねない」と感じながらも、「また何か言ってる。」と素直にスルーしてしまったところがあります。

しかしながら、次の内容は誤解を招かざるを得ないと思いますので、僕の私見を含めて意見を出したいと思います。

現在、N-Actionを年齢で区切ってしまうと手話を学び始めた40代、50代の人が入れない。年齢で区切るのではなく、新しい考え方を持った人はN-Actionとして位置付けてもいいのではないかとという話もあった。関東のN-Action世代に埼玉で行われる集会に声掛けし、活動していきたい。

これを読んだときに、年齢で区切ってしまうことに対し否定的に捉えられていると感じました。かつて、N-Action委員会が発足する際にも同じような議論を呼んだと言われています。しかしながら、50代でも新しい考え方を持った人がN-Actionとして位置づけられること、そしてこれを容認して関東ブロックで声掛けをしていくという、半ば宣言文のような形になったことが、一番の驚きでありました。

 

…つづく。